2回にわたり今回の帰省で
自分なりに感じた事を書いてみました
今回が最終回
今回の帰省の目的は
①まだ抱かせたことの無い娘を両親に抱いてもらう事
②祖父の法事
③私の厄払い
④取り壊しになる実家にサヨナラをしにいく
の4つ
①は娘の急性中耳炎の為に断念
②はコンプリート
そして今回は③からです
私の厄払い
やはり実家は田舎だからか
数えで40歳を迎える半年ほど前から
「あんた厄払いはどがんすると?」
「何か考えとる?」と
母からの電話
田舎の母は
そう言う行事や節目にうるさい
「あー、そうやね…特に考えとらん」
そう言うと
兄の時はこうやった、姉の時はこうやったと続く
母の話
「ふーん、そがんね…」
母の話では
地元の大村では
厄年の人の厄を
厄年ではない誰かが一年間請け負う
(我が家では父)
なので家族一緒に神社に行って
お祓いをしてもらうのだそうだ
形式上は
厄を請け負う人が(父)
厄年の人(私)を招いて厄払いを
する事になっているので
その後の食事代なども父が出してくれる
のが一般的らしい
そして次の年(本厄の年)←今回の帰省③
この年は去年とは逆に
同じ工程を
私が全て主催で行い
「一年間無事に過ごす事が出来ました
皆さんありがとうございました」
と感謝の気持ちを込めてもてなす
そして来年(後厄)は
無い
らしい…
うーん
簡略化されてるのか
面倒くさいくなってるのか
よく分からないけど
こういう風習って
毎年実家に帰りなさいって事だと
私は思うので
昨年に引き続き今年も
そして
今回は子供を連れて厄払いです
無事に厄払いも終わりました
今回1番好きなショット
神様
今年も健康に過ごせて
ありがとうございました
そして実家にサヨナラを
実家は床屋です
消毒液の匂い
人の髪の毛の束
シェービング石鹸をかき混ぜる音と匂い
少年ジャンプや少年マガジンや
少年サンデーや女性自身が並んだ本棚
シャワーで髪を流す音
剃刀でひげを剃る時の真剣な表情
他愛もない世間ばなし
そして
「さっぱりしたーありがとね」
「ありがとうございました」のやり取り
数え上げたらきりが無い
思い出が詰まった場所
私が産まれてから家を出るまで18年
長い様であっと言う間
全ての空間は私の心に残しておきます
ホントにお世話になりました
ありがとうございました。
そして一週間後
簡単に壊されました
「新幹線の拡張工事で家が無くなるんなら
結構良いお金もらえるでしょ?」って聞かれます
そんな事無いんですよね…
しかも
我が家は新幹線の線路には被ってないので
取り壊した跡地は駐車場になるらしい
そうなると国ではなく市が買い取ることになるので安くなるんです
立ち退かないとか揉めたらどうなるのか?
役所の人曰く
「最近はそんな人居ないらしく揉めれば揉めるほど不利になるんですよ」だそうです
家は床屋をやって居るので
近くに引っ越しさせてもらいましたが
買取る時は安く買い取られ
また家を建てるときには
新幹線の駅も出来て
地価が上がっていると言う事で
高く売られ
敷地も3分の2くらいになり
家も親戚一同集まるには
窮屈になってしまいました
両親は
「2人だからちょうど良い」
なんて言ってますが…
詐欺にあった様な気分
思い出の場所がまた1つ無くなりました
私も東京では
便利さにばかり気を取られていましたが
どこの場所でも
こうやって都市開発は続いていて
こんな気持ちになってる人は沢山いるんだと思うと便利さの追求ってなんなんだろ
この人には便利だけど
あの人には必要ない
でも
その人も便利になるはずだから…
結果
2対1なのでやりましょう!
でも周りから見たら
やってもやらなくても変わらないんじゃない
そんな印象の長崎新幹線工事
まぁしょうがないけど
受け入れるまでにまだ時間がかかりそう
実家が壊された後
母からメール
「しょうがなか事やけど
見るとなんかね…
疲れた…」
私「寂しかね 新しか家でも思い出作ろうね
子供たちも連れて行くけん」
母
「ありがとう」
引っ越しやら何やらでの身体の疲れと
心の疲れで元気なくなさないで欲しいな
これからは親孝行いっぱい出来るように
頑張ろうと心に決めました
次はいつ実家に帰ろうかな〜?
新幹線が出来ても飛行機で。
その前に
今後は美容院じゃなくて
床屋に行く事にしよう(笑)